敏感肌とアトピー性皮膚炎の違いって何?スキンケアやメイクはどうすればいいの?

「いつも肌がムズムズ痒い」「化粧水やファンデーションで肌荒れしてしまう…。」

年齢を重ねるにつれて増えてくる、痒みやかぶれなどの肌トラブル。

原因はデリケートな肌質なのでしょうが、実はそれ、ただの敏感肌ではなく、アトピー性皮膚炎かもしれませんよ。

アトピーなんて生まれつきでしょ?と思う方もいらっしゃると思いますが、ここ最近は大人になってから急に発症する“成人型アトピー性皮膚炎”も増えているんですよ。

そこで今回は敏感肌と、知らず知らずの内に発症しているアトピー性皮膚炎の違いについて、詳しくお話していきたいと思います。

敏感肌とアトピー性皮膚炎って何が違うの?

似ているようで、ちょっぴり違う敏感肌とアトピー性皮膚炎。一体どんな点が違うのか、まずはそれぞれの肌質について、簡単にお話していきましょう。

敏感肌とは

まず先に伝えておきますが、敏感肌って言葉、実は医学用語で存在しないんです。

スキンケアアイテムや化粧品、衣類などで、肌が痒くなったり、かぶれたりしやすい肌質を一般的に敏感肌と呼ぶようですが、実際のところは特に定義がありません。

そのため、人によって敏感肌の捉え方は様々なんです。これから紹介するアトピー性皮膚炎のことを敏感肌と捉える方もいらっしゃるでしょうし、季節の変わり目で肌荒れが起こりやすいことを敏感肌と捉える人もいらっしゃいます。

ですが、今回はアトピー性皮膚炎ではないデリケートな肌質を敏感肌と呼んでお話していきたいと思います。

アトピー性皮膚炎とは

一方で、アトピー性皮膚炎は敏感肌にアレルギー反応が重なった状態のことを指します。

アトピーは、ギリシャ語で「奇妙な」「異常な」という意味を表す“atopia”が語源。

その名の通り、アトピー性皮膚炎は現代医学ではまだ解明されていない“原因不明”の皮膚炎なんです。

なので今のところ、はっきりとした原因はわかっていません。

人によって発症ケースも様々ですが、主に以下のような原因で発症することが多いようです。

外的要因 内的要因
  • 化粧品
  • 洗剤・石鹸
  • 乾燥
  • ダニ・ホコリ  など
  • 遺伝
  • ストレス
  • 寝不足
  • 不規則な食生活  など

子供のアトピー肌

生まれつき肌が弱いアトピー性皮膚炎の方は、遺伝による発症ケースが多いようです。

遺伝の可能性は約50% 必ず遺伝する訳では無いですが、ある研究報告によると両親共にアトピーだと約50%の確率で遺伝の可能性があると言われています。 『アトピーは子どもにも遺伝する傾向にありますが、必ず遺伝する訳ではありません。両親がアトピーの場合ですと、半分の確率で遺伝すると言われています。(内科看護師)』 『両親のどちらかがアレルギー体質の場合約30%、両親共にアレルギー体質の場合は約50%が遺伝すると言われています。日本人の約10%は、アトピー素因を持っていると言われています。(産科看護師)』

参考:敏感肌の子ども。保湿を怠るとアトピーになる可能性が?http://news.ameba.jp/20170427-1019/

大人のアトピー肌

遺伝の可能性が高い子供のアトピーに比べ、厄介なのが大人のアトピーです。

化粧品や環境などの外的要因から、ストレスや不規則な生活などの内的要因まで、ありとあらゆる原因が考えられますが、いずれの考えも因果関係はないようです。

大人のアトピーは、成人型アトピー性皮膚炎と呼ばれ、主に顔や上半身に湿疹などができやすいのが特徴。肌に赤みが出てくるのも特徴です。

ただし、赤みは敏感肌になっても出る場合があるので、判断に困った場合は専門医に相談してみると良いでしょう。敏感肌の赤みに関しては以下の記事をご覧ください。

赤みがある敏感肌の原因は何?ヒリヒリ痛い赤ら顔を治すスキンケア方法と対策法は?

2017.06.10

子供のアトピー肌も大人のアトピー肌も、明確な原因がわからない今現在、残念ながら完治は難しいようです。

敏感肌&アトピー肌の共通点

敏感肌とアトピー性皮膚炎、どちらも共通して言えることは、肌がデリケートな状態になっているということ。

肌の表面(表皮)には、ほこりや細菌などの外敵から身を守るためのバリア機能が備わっています。

ところが、何かしらの理由で肌の水分や油分が減ると、肌のバリア機能はグンと落ちてしまい、ニキビや湿疹、痒みなどの肌トラブルを起こしやすくなってしまうのです。

水分、油分が少ないということは、肌が乾燥しているということ。つまり、敏感肌もアトピー性皮膚炎も、もとを辿れば肌が乾燥しているってわけなんですね。

敏感なアトピー肌を改善していくケア方法・メイクとは

敏感肌とアトピー性皮膚炎、似ているようで少し違う肌状態なのですが、ケア方法はほとんど同じです。

アトピーの症状がひどい場合は、軟膏などの外用薬にも頼らなければいけませんが、一番大事なことは敏感肌と同じく、肌のうるおいを保つということ!

特にアトピー性皮膚炎の方は健康的な肌質の方に比べ、元々のうるおいも水分を吸収する力も少ないので、しっかりと保水・保湿をしていかなければいけません。

スキンケア

肌のうるおいを保つためには、まず肌のターンオーバー(生まれ変わりの周期)を正常にしていくことが重要です。化学成分や摩擦などで肌に強い刺激を与えないように、正しいスキンケア方法を学んでいきましょう。

クレンジング&洗顔

肌のバリア機能が弱っているときは、本来メイクをしないのが一番。しかし、現実はそうもいきませんよね。メイクをした日は、帰宅したらすぐに洗顔で落としましょう。

ここで大事なのは、クレンジング・洗顔料に触れる時間を減らすということ。長時間の洗顔は、肌のうるおいを守る大切な皮脂まで落としてしまいます。なるべく洗顔は2分以内に終わらせるように心がけましょう。

それと、肌が乾燥してしまうので、洗顔はお湯ではなくぬるま湯で行って下さいね。

洗顔後の保湿

洗顔が終わったら、すぐさま化粧水で肌にうるおいを与えましょう。

化粧水は低刺激・高保湿なタイプを選ぶのがおすすめ。そして使う際はコットンを使用せず、手の平で少し化粧水を温めて肌に押し込むように浸透させていくといいですよ。

それが終わったら、水分が蒸発しないように、保湿剤でフタをしましょう。

乾燥対策として美容液やパックを使いたいと思いますが、アトピー性皮膚炎の場合はあまりあれこれつけず、シンプルなスキンケアで終わらせるのがベスト。症状がひどいときは保湿剤も使わない方がいいと思います。炎症が治まらない場合は、化粧水と病院の薬だけでケアしましょう。

ヘアケア

頭皮の皮脂腺はTゾーンの約2倍と言われています。だからといって、洗浄力の強いシャンプーで髪を洗っていると、頭皮の水分量はみるみるうちに減っていきます。結果、頭皮が乾燥してフケや痒みが出やすくなってしまいますから、なるべく刺激の少ないヘアケア用品を使いましょう。

おすすめは、低温で自然に熟成させる製法・コールドプロセスで作られたシャンプーです。反対に、フケ専用シャンプーは殺菌効果が強いため、使用は避けた方が◎。

ボディケア

アトピー性皮膚炎は体にも症状があらわれます。普段からボディタオルで強く擦ったり、熱いお風呂に長時間入ったりしている方は要注意!肌の表面が傷つき、乾燥肌がますます悪化してしまいますよ。

入浴後のケアも

入浴 水分量

ご覧の通り、入浴後は入浴前より肌が乾燥しやすいです。そのため、お風呂上りは一刻も早く水分補給をしてあげましょう。特に皮脂腺の少ない腕や脚は乾燥しやすいですから、顔のスキンケアと同時進行でたっぷりとうるおいを与えてくださいね。

肌に負担の少ないメイク

前述の通り、メイクは肌に負担がかかるので、本当は控えたいところ。もしメイクをしなければいけない場合は、肌に負担の少ないミネラル化粧品を使うようにしましょう。

ただし、ミネラル化粧品の中にはミネラルが1%しかないものもありますので、商品を購入する際は必ず内容成分を確認してくださいね。できれば石鹸だけで落とせるミネラル100%の化粧品を選びましょう。

アトピー肌におすすめのスキンケアアイテム3選

ではここで、デリケートなアトピー性皮膚炎にも使えるスキンケアアイテム、メイク用品を厳選してご紹介していきたいと思います。

化粧水

肌が乾燥しているときは、高保湿でかつ低刺激な化粧水を選びましょう。高保湿化粧水によくあるベタつきが苦手な方は、つける量を調節してみるといいですよ。

オージュンヌ(ベルオー)

内容量  200ml
価格 7,980円(税込)
開発マネージャーさん自体が敏感肌であり、そこから試行錯誤でつくられた敏感肌専用。素肌と同じ弱酸性の水を使用していて、アルカリ性に傾いている肌を改善していきます。また、抗菌作用のある白金ナノコロイドという成分が、肌のバリア機能をサポート。いきいきした健康的な肌を保つことができます。

つつむ ローションセラムE(ディセンシア)

 
内容量  120ml
価格  3,400円(税抜)
 水分の蒸発を防ぐエモリエントプールという成分を配合。とろっとしたテクスチャーで、肌のうるおいを守ります。肌に備わっている天然保湿因子(NMF)のひとつ、アミノ酸も含まれていて、肌の角質細胞を満たしてくれます。

アベンヌウォーター(アベンヌ)

 
内容量  50g/150g/300g
価格  オープン価格
 生後3か月の赤ちゃんから使用できる肌にやさしい化粧水です。ミネラルバランスの整ったアベンヌ温泉水を直接ボトリング。スプレータイプなのでいつでもどこでも手軽に使用することができますよ。

保湿剤

こってりしたクリームは摩擦が起こりやすいため、なるべくなら控えるべき。まだ症状が軽いアトピー性皮膚炎であれば、ゆるっとした柔らかめの保湿剤を選びましょう。

ヴァセリン オリジナル ピュアスキンジェリー(ユニリーバ)

 
内容量  40g/80g/200g
価格  オープン価格
 世界中で使われている超有名商品ですね。みなさんも一度は見たことがあるのではないでしょうか。老若男女問わず、しかも全身に使える優れもの。これを1つ持っておくだけで乾燥から肌を守ることができます。

アトピスマイルクリーム

 
内容量  50g
価格  4,500円(税抜)
 アトピー持ちでも使える保湿クリームです。化粧水がなくてもこれ1本で十分保湿ができますよ。お米のパワーで肌のバリア機能を高め、健康的な肌へと改善することができるでしょう。

肌潤糖 アトケアタイプ(北の達人)

 
内容量  100g
価格  3,000円(税別)
 こちらは何と、肌に塗る砂糖なんです。保湿剤といえば、ジェルやクリームなどが思い浮かびますが、砂糖タイプというのはビックリですね。内容成分も植物から採れた油を使用しているので、余計な化学成分が一切入っていません!これなら安心して使うことができそうですね。

アトピー肌の知人が実際に使っているアイテム

これは番外編ですが、アトピー性皮膚炎に悩んでいた私の知人が実際に使用していたアイテムもご紹介しちゃいます♪

ビーソフテンローション

皮膚科で処方される外用薬ですが、化粧水代わりに使ってもいいそうです。

病院に行くと保険適用で200円~500円ぐらいで購入できるみたいですが、市販品はおそらくありません。診察料はかかってしまいますが、どんな化粧水を使っても肌に合わないという方は、こちらを使ってみるといいと思います。

馬油

乾燥する時期はこちらを使っていたそうです。私も冬場になると腕や脚が粉を吹いてカサカサになるのですが、友人に馬油を勧めてもらってからはかなり改善されました。

ただ、油分が多いため、日中使用するとギトギトのオイリー肌になってしまうことも。体はともかく、顔はナイトケアとして使用することをおすすめします。

アトピー性皮膚炎を克服しよう

スキンケアと同時進行で、内側のケアも行っていきましょう。

ここ最近の自分の生活スタイルを振り返ってみて、寝不足が続いていたり、外食が多かったりした人は、まず生活習慣を改善していくことが必要です。

また、ストレスを抱えている方は、何か趣味を見つけて自分だけのリラックスタイムを設けましょう。物事に集中していると、顔や体の痒みも忘れられますよ。

まとめ

アトピー肌は生まれつきの病気かと思いきや、大人になってからでも発症してしまうんですね。

肌が敏感になってきたと感じたら、普段のスキンケアや生活習慣をもう一度見直してみると良いでしょう。

摩擦の少ないシンプルなスキンケアと、正しい生活習慣が、アトピー肌から立ち直るための近道ですよ!