体調や季節の変わり目など、ちょっとした刺激にもすぐ反応してしまう敏感肌。
この厄介な肌質を改善するために、普段から化粧水や乳液などで、保湿を欠かさず行っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、保湿することに集中しすぎて、うっかり大事なことを忘れてしまっている敏感肌さんも実は多いんです。何を忘れているのかというと、クレンジングと洗顔です。
今回お伝えしたいのは、間違ったクレンジングと洗顔を続けているうちは、いくら保湿をしても敏感肌は改善されないということ。というわけで、早速正しいクレンジングと洗顔の方法をマスターしていきましょう!
目次
敏感肌はどうして起こる?
保湿をしているのになかなか肌質が改善されないという方はまず、基本的な肌の知識からお勉強していきましょう。理解を深めることで、今抱えている敏感肌の原因もきっとわかると思いますよ♪
皮膚のつくりを理解しよう
私たちの皮膚は外側から、表皮・真皮・皮下組織という3つの層に分かれています。
その中で今回見ていきたいのは表皮の一番外側、角層です。
参考:ミノン公式サイト
角層内では保湿天然因子(NMF)や細胞間脂質などが肌のうるおいを保ち、皮膚を乾燥から守っています。また、角層のすぐ上には、外敵(ほこりや紫外線など)の侵入・攻撃を防ぐ皮脂膜という防御壁が備わっています。これらがいわゆる、肌のバリア機能と呼ばれるものです。
敏感肌のメカニズム
前述で、肌は天然保湿因子・細胞間脂質・皮脂といううるおいトリオによって守られていることがわかりましたね。ではこれらの保湿因子が減少してしまうと、どうなってしまうと思いますか?
そう、徐々に角層の水分が減少して、刺激を受けやすい敏感肌になってしまうんです。
そうならないためにも、角質層の水分維持はすごく大事になってきます。
保湿が大事と言われるのは、このような理由があるから。つまり、みなさんが普段保湿を欠かさず行っているのも、このうるおいトリオの働きをサポートしながら、角質の水分量をキープするためというわけなんですね。
肌の水分量は補うだけじゃ意味がない!?
確かに化粧水や乳液などで、外側から水分を補うことも大事なのですが、最も大事なのは、もともと角層にあるうるおいトリオ(保湿因子)を減少させないこと。
うるおいトリオは加齢とともに少しずつ減少していくと言われていますが、他の原因としては、間違ったスキンケアや不規則な生活習慣が問題であると考えられます。
特に10代~30代の敏感肌は、ほとんどが間違ったスキンケアによるもの。過度のクレンジングや洗顔によって、うるおいトリオが洗い流されてしまっていることが多いようです。
これはNG!敏感肌が悪化するクレンジング&洗顔方法
ではここで、みなさんが普段行っているクレンジング・洗顔方法を見直してみましょう。
NGポイント① 肌を擦りすぎている
敏感肌が何より注意したいポイント、それは肌への刺激です。普段から力を入れて洗ったり、タオルでゴシゴシ顔を拭いたりしてはいませんか?
摩擦が強いと肌がすぐに傷んでしまいます。洗浄力の強いクレンジング剤や洗顔料を使っている方は特に注意が必要です。
NGポイント② お湯または冷水で洗っている
40℃前後のお湯洗顔は、うるおいトリオのひとつ、皮脂を落としすぎてしまいます。余分な皮脂まで根こそぎ洗い流してしまうと、肌の乾燥がますますひどくなり、敏感肌を悪化させる結果に。
また、毛穴を引き締めるから肌にいいと思われる冷水洗顔も実はNG。肌へ刺激を与えるだけではなく、化粧品に含まれる油分が固まり、汚れが落ちにくくなってしまいます。
NGポイント③ 長時間クレンジング・洗顔を行っている
クレンジング剤や洗顔料は、あくまでも顔の汚れを洗い落とすもの。長時間使用していると、うるおいトリオの天然保湿因子や細胞間脂質までも洗い流してしまいます。
意外にもこういった間違ったスキンケアをされている人が多いようですが、みなさんはいかがでしたか?
ちゃんと刺激を与えずにやっているのにも関わらず、なかなか肌が改善されない方は、もしかしたら使っているアイテムが良くないのかもしれませんね。では次に、敏感肌に合ったクレンジング剤の選び方を学んでいきましょう。
敏感肌の改善はクレンジング選びから
スキンケアの基本はまず汚れを落とすことから。というわけで、お次は敏感肌の方に適しているクレンジング剤の選び方をお話いたしましょう。
クレンジング剤の種類
クレンジングといっても形状は様々。はじめにクレンジング剤の種類を見ていきましょう。
【クレンジング剤の種類】
形状(タイプ) | 特徴 |
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ふき取り | 水分ベースのクレンジング剤で、シートに最初から含まれているタイプと、コットンなどに浸してメイクを落とすタイプがある |
オイル | 油性成分が多く、メイクや汚れを落とす力が強いが、余分な皮脂も落としやすい |
泡 | 炭酸の力によって汚れを落とすクレンジング剤で、界面活性剤が多く、W洗顔不要なものが多い |
ジェル | クレンジング力が高い油性タイプと、肌にマイルドな水性タイプがある。透明タイプのジェルは界面活性剤が多く含まれている |
クリーム・バーム | 油分が多く、洗い上がりがしっとりしている |
ミルク | 界面活性剤が少なく、肌に低刺激 |
メイクに合ったクレンジング剤
敏感肌に適しているのは、何といっても負担の少ないミルクタイプのクレンジング剤でしょう。
しかし、クレンジングミルクは洗浄力が弱いのがデメリット。バッチリメイクをしているときに使っても、汚れが落ちず、かえって肌の状態が悪化してしまいます。
ですからクレンジング剤は1つに絞らず、その日のメイクに合わせて何種類かに使い分けてみるといいでしょう。
バッチリメイク・濃いメイクの日
落ちにくいマスカラやファンデーションを使った日は、油分とよくなじむオイルタイプか油性ジェルタイプが適しています。とは言っても洗浄力が強いので、あまり頻繁に使わない方がいいでしょう。目元や口元のポイントメイクのみに使用するのもアリですよ。
ナチュラルメイクの日
フェイスパウダーやミネラルファンデーションなど、比較的落ちやすいメイク用品を使った日は、洗浄力がマイルドなミルクタイプ、水性ジェルタイプを使いましょう。
乾燥が気になるとき
長時間メイクをした日は、保湿効果の高いクリームタイプ、バームタイプがおすすめです。
ただし、洗浄力が強いクレンジングクリーム(バーム)は肌への負担が大きくなりますので、こちらもメイクの濃さに合わせて使うといいと思います。
敏感肌におすすめしないクレンジング剤
最も使用を避けたいクレンジング剤が、肌への摩擦が大きすぎるふき取りタイプのクレンジング剤です。
続いておすすめできないのが泡タイプ。泡タイプは肌に摩擦を与えないから肌にやさしそうなイメージですが、実は見えないところで、ある成分が肌に刺激を与えています。何の成分かと言いますと、界面活性剤です。
界面活性剤は油分と水分をくっつきあわせる成分で、メイク落としや洗顔料などには欠かせない成分ですが、配合量や種類によっては肌への刺激も強いため、注意しなくてはいけません。
特に泡タイプのクレンジング剤は、界面活性剤が必ずと言っていいほど入っているので、なるべくなら使用を控えた方がいいでしょう。
【メイク別】敏感肌向けおすすめクレンジングランキング
「クレンジング剤についてある程度は理解したけど、まだ何を使っていいかわからない…」
そんな方のために、ここでは口コミ評価の高いクレンジング剤をご紹介していきたいと思います。実際に使った方の口コミも併せて紹介致しますので、今後クレンジング剤を選ぶ際に、是非参考にしてみてくださいね。
バッチリメイクの日
バッチリメイクをしたときにおすすめしたいクレンジング剤はコレ!
【第3位】マイルドクレンジングオイル(ファンケル)
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内容量 | 120ml |
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価格 | 1,700円(税抜) |
まつ毛エクステにも対応したオイルタイプのクレンジング剤で、落ちにくいメイクを擦らずスルンと落とします。がっつりメイクをした日に是非使ってほしいですね。 |
〈口コミ〉
昔から使用していますが、どんな化粧品も軽く落とすことができ洗い上がりもさっぱりとしています。私の場合、こちらのクレンジングオイルと洗顔パウダーを使用していますが肌が荒れることも一切なく、吹き出物等できにくくなりました。
参考:@cosme口コミ(Raccoさん/20歳・普通肌)
【第2位】モイスチャー コールドクリーム(ウテナ)
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内容量 | 250g |
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価格 | 775円(税別) |
保湿成分としてアロエエキス・ホホバオイル・オリーブオイルを配合。マッサージクリームとしても使えるプチプラ優秀アイテムです。 |
〈口コミ〉
たっぷり大容量なのにお安くてコスパが良すぎです!!笑 丁寧にくるくる指先でマッサージすると濃いメイクもきちんと落ちます。何より驚いたのが顔色が一段明るくなるくらい白くなり汚れがスッキリ落ちた気がします。小鼻の黒ずみがなくなりました!!
参考:@cosme口コミ(れれいちゃんさん/40歳・敏感肌)
【第1位】スキンケアクレンジング(パラドゥ)
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内容量 | 120g |
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価格 | 1,200円(税抜) |
メイクをぐんぐん落としながら、保湿もしっかりとできるクレンジング剤です。ヒアルロン酸やMCキトサンが配合されているだけではなく、その他の美容成分がたっぷり入っているのも嬉しいポイント。お試しサイズはコンビニで購入することもできますよ。 |
〈口コミ〉
スリムボトルで、ポンプ式でとっても使いやすいです。お風呂場においても、場所をとりません。私はお風呂でクレンジングオフする派なので、こちらは濡れた手OKだからとっても重宝しています。メイクを馴染ませると、どんどんメイクを浮かび上がらせてくれます。
参考:@cosme口コミ(のんぷれっそさん/25歳・敏感肌)
ナチュラルメイクの日
控えめなメイクをしたときにおすすめしたいクレンジング剤はコレ!
【第3位】つつむ ジェントル クレンジング(ディセンシア)
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内容量 | 100g |
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価格 | 2,200円(税抜) |
弾力のあるクリームタイプのクレンジングですが、汚れが落ちるとオイル状に変化します。これは洗いすぎによる肌の乾燥を防ぐことが期待できますね♪ |
〈口コミ〉
いつもクレンジングをすると肌が突っ張るのですが、これはまったく突っ張りません。むしろ保湿したかのようなモチモチ感になります。突っ張らないクレンジングはいくつかありましたが、+保湿してくれるクレンジングに初めて出会ったので感動しました。
参考:@cosme口コミ(きむるなぼん◎さん/18歳・乾燥肌)
【第2位】カウブランド 無添加メイク落としミルク(牛乳石鹸共進社)
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内容量 | 150g |
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価格 | 880円(税抜) |
保湿効果の高いアミノ酸からできた洗浄成分を配合しているクレンジングミルクです。しかも肌の乾燥を守る成分・セラミドを配合。それでいてこのお値段はかなりお得だと言えますね。 |
〈口コミ〉
クレンジングミルクってメイク落ちに不安があったのですが、こちらはメイク落ちとうるおいと肌への優しさのバランスがとっても良くて毎日のクレンジングの時間が好きになりました。こちらを使い始めてから洗いあがりのつっぱる感じの乾燥が気にならなくなり、そのおかげなのか、そのあとの化粧水の入りも良くなった気がします☆
参考:@cosme口コミ(ちょんまげちゃんさん/26歳・混合肌)
【第1位】トリートメント クレンジング ミルク(カバーマーク)
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内容量 | 200g |
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価格 | 3,000円(税抜) |
ホホバオイルやミネラルオイルなどの保湿成分を配合していて、洗い上がりもうるおいが感じられるクレンジング剤です。少ない摩擦でスルッと落ちるので、普段使いにおすすめ。 |
〈口コミ〉
リピートどころか一生使い続けたい。保湿力があって全然つっぱらない。ミルクなのによく落ちる。オイルではちょっと肌への負担がなって気になる方にぜひ一度使って頂きたいものです。
参考:@cosme口コミ(しましまチェックさん/33歳・混合肌)
正しいクレンジングの使い方
では最期に、肌になるべく負担を与えないクレンジング剤の使い方を伝授しましょう。
【基本的なクレンジング方法】
- 乾いた手にクレンジング剤を適量とる
- 手の平で少しめ、皮脂の多いおでこや鼻筋(Tゾーン)から先につけていく
- 頬や顎(Uゾーン)につけて、力を入れずにやさしくマッサージする
- 32~34℃のぬるま湯で丁寧に流す
これが基本ですが、さらに行ってほしいポイントがいくつかあります。
ポイントメイクは事前に落としておく
前述でもお話ししましたが、クレンジングは長時間使用すると肌に負担がかかります。
できることならクレンジングは1~2分以内に終わらせることがベストです。そのためにも、落ちにくいマスカラや口紅などは、あらかじめ専用リムーバーで落としておくといいでしょう。
蒸しタオルを使う
クレンジング前に蒸しタオルを使って毛穴を広げておくと、汚れが落ちやすくなります。
ただし、ミルクタイプや水性ジェルタイプは乳化によってさらに洗浄力が落ちてしまうため、あまりおすすめはできません。オイルタイプ(特にオリーブオイルやホホバオイルなどの天然オイル)を使うときは是非試してみてくださいね。
油分はティッシュかキッチンペーパーでオフ
こちらもオイルタイプにおすすめの方法ですが、オイルをなじませた後は、ティッシュペーパーやキッチンペーパーを軽く当てて余分な油分をオフしましょう。
そうすることで、洗い上がりのヌメりを抑えたり、肌にオイルが残るのを防いだりすることができます。
※クレンジング後の洗顔に関しては、以下の記事を参照ください。
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まとめ
敏感肌の原因は、ほとんどが間違ったスキンケアによる肌の乾燥です。だからといって保湿ばかりしていても、敏感肌は改善されません。まずは肌のうるおいがこれ以上逃げないように、クレンジングや洗顔方法を見直してみることが大事です。
基本は肌に負担をかけず、洗いすぎないということ。自分に合った低刺激のクレンジング剤を見つけて、今日から正しいクレンジング方法を取り入れていきましょう。