保湿力の高い成分といえば、真っ先に思い浮かぶのがセラミドではないでしょうか。
セラミド配合の化粧品は現在数多く販売されていて、多くの乾燥肌・敏感肌さんから高い評価を得ています。
しかし、口コミで人気のオルビス・アクアフォースは保湿力が高いのにもかかわらず、セラミドが配合されていません。このうるおいの秘密とは一体何なのでしょうか?今回はセラミドを配合していないオルビスが、なぜここまでうるおうのか、その秘密に迫ってみたいと思います!
目次
保湿成分といえばセラミドってよく聞くけど…
「保湿ケアにはセラミド配合化粧品がおすすめ!」とは、よく聞きますが、なぜ保湿成分の中でもここまでセラミドが高く支持されているのでしょうか。
セラミドは私たちの体内に存在する保湿成分
セラミドがここまで支持される理由…それは、私たちの体内にセラミドが存在しているからなんです!
セラミドは、肌の表面にある角質層のうるおいを守る細胞間脂質の主成分です。そしてセラミドは、私たちの体内で、以下の働きをしています。
水分保持機能 | 角層の水分を挟み込み、角層から水分が外部に蒸散するのを防ぐ |
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肌のバリア機能 | 外敵(ほこりやウイルスなど)が体内に侵入するのを防ぐ |
うるおいが保たれている健やかなお肌は、実はセラミドがしっかりと肌を守っているから。
しかし、加齢や過度の洗顔などによってセラミドが減少すると、水分保持機能・バリア機能も弱くなり、ニキビ・毛穴・シワ・くすみ・赤み・痒みなどの肌トラブルも起こりやすくなってしまいます。
数ある保湿成分の中でも特にセラミドが注目されているのは、こういった理由があるからなんですね。
化粧品に含まれているセラミドは体内のセラミドと違う
一度失われたセラミドは、再びつくられるまでに時間がかかります。
そのため、セラミドが新たにつくられるまでは、セラミドの代わりになるもので肌を守らなければいけません。
そこで一番手っ取り早いのが、セラミドが配合された化粧品を使うことです。しかし、化粧品に配合されているセラミドは体内と全く同じセラミドではありません。人間が持つセラミドに近いものから、化学成分で疑似的につくられたものまで様々です。
現在、化粧品に配合されているセラミドは、大きく以下の4種類に分類されます。
- 動物性セラミド
- 植物性セラミド
- ヒト型セラミド
- 疑似セラミド
それぞれのセラミドについて簡単にお話ししましょう。
動物性セラミド
名前の通り、豚や馬などの動物から抽出した天然由来のセラミドです。保湿力が高く、肌への刺激もそこまで強くありませんが、原価がとても高いので、配合されている化粧品は値が張るものが多めです。
表記名は天然セラミド・ビオセラミド・ウマスフィンゴ脂質・セレブロシドなど。
植物性セラミド
米ぬかやとうもろこし、こんにゃく芋などの植物から抽出したセラミドです。動物性セラミドやヒト型セラミドに比べるとやや保湿力が劣ります。肌への刺激はほとんどありませんが、植物アレルギーの人は使用を控えた方がいいでしょう。
表記名はコメヌカスフィンゴ糖脂質・加水分解コンニャク根など。植物の名前がついているものが多めです。
ヒト型セラミド
大半のセラミド配合化粧品に使われているセラミドで、酵母を利用してつくられています。化粧品に含まれるセラミドの中では、最も私たちの体内に存在するセラミドに近い化学構造を持っているセラミドです。
原価も動物性セラミドほど高くはないので、セラミド配合化粧品を使うなら、ヒト型セラミドを配合しているものがおすすめ。
表記名はセラミド1・セラミド2・セラミド3など。セラミドの後に数字がついているのが特徴です。
疑似セラミド
化学成分を合成してセラミドに近い構造にしたものです。他のセラミドに比べると肌への刺激は少し強くなってしまいますが、保湿効果はそれなりに高めです。表記名は化粧品によって異なります。
オルビス・アクアフォースにはどんな保湿成分が配合されているの?
アクアフォースは化粧品メーカー・オルビスの中で最も人気の高い化粧品シリーズです。
不安定な肌にお悩みの方や、隠れ乾燥肌(インナードライ肌)に向けて開発された保湿ケアがメインの化粧品で、製品も洗顔料・化粧水・保湿液とシンプルなラインナップになっています。
種類 | 商品名 | 内容量/価格(税抜) | |
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洗顔料 | アクアフォースマイルドウォッシュ | ![]() |
120g/1,300円 |
アクアフォースフェイシャルソープ | ![]() |
80g/800円 | |
化粧水 | アクアフォースローション L(さっぱりタイプ) | ![]() |
180ml/1,500円 |
アクアフォースローション M(しっとりタイプ) | |||
保湿液 | アクアフォースモイスチャー L(さっぱりタイプ) | ![]() |
50g/1,700円 |
アクアフォースモイスチャー M(しっとりタイプ) |
肌質や使用感の好みでさっぱり・しっとりタイプを選択できるところが嬉しいですね。
アクアフォースにセラミドは入っていない!?
保湿ケアがメインということもあり、口コミサイトでもアクアフォースは保湿効果が高いと賞賛する意見が多く見られます。
しかし、アクアフォースの内容成分を確認しても、保湿成分のセラミドは配合されていないようです。それどころか、ヒアルロン酸やコラーゲンなどといった他の保湿成分も見当りません。
え~!?じゃあアクアフォースは一体どうやって肌を保湿しているのでしょうか?
セラミドもヒアルロン酸もコラーゲンも入っていないアクアフォースですが、実はある新成分を配合したおかげで保湿力がグンとアップしたんですね~。
その新成分は何かと言いますと…これ!!!
じゃーん、新成分の正体はうるおいマグネットAQです。
実はこのうるおいマグネットAQ、磁石のように角層のすき間にピタッと密着し、うるおいを引き寄せる働きをしてくれるんです★
そして、この引き寄せたうるおいが外に逃げていかないように、うるおいを抱え込んで角層の水分を維持させます。まさにマグネット!セラミドの働きにもよく似ていますね~。
ちなみにアクアフォースにはうるおいマグネットAQ以外にも優れた成分がたっぷりと配合されています。どんな成分が入っているのかはオルビス・アクアフォースはシミやくすみに効果があるのか成分考察してみたに掲載しています。気になる方は是非ご覧いただけると幸いです。
セラミド化粧品VSアクアフォース!保湿力が高いのはどっち?
新しくなったアクアフォースは、セラミドの代わりにうるおいマグネットAQという頼もしい成分を配合して肌のうるおいを保っていることがわかりましたね。では、セラミド配合化粧品とアクアフォースはどちらが保湿に優れているのでしょう?
最後に、セラミド配合化粧品とアクアフォースの保湿力を比較して見たいと思います!
アクアフォース使用後のうるおいチェック
まずはアクアフォースをつけてから1時間後と3時間後の水分量・油分量を見ていきましょう。今回はアクアフォースのトライアルセットを使って肌のうるおいをチェックしてみました。
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価格 | 1,200円(税抜) |
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期間 | 約3週間分 |
トライアルセット内容 |
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送料無料・振込手数料無料・肌に合わなかったときは返品することもできちゃいます。他社のトライアルセットと違って3週間分試せるのも嬉しいですよね~!!
では肝心の保湿力を見ていきましょう。
【1時間後】水分量43%・油分量28%
【3時間後】水分量41%・油分量27%
時間の経過とともに水分量・油分量が若干減りましたが、うるおいは十分保られている数値です。
ただ、普段肌の乾燥が激しいからか、実際は少し肌がつっぱっているように感じました。
他社のセラミド化粧品使用後のうるおいをチェック
次に、他社のセラミド(疑似セラミド)配合化粧品を使って、水分量・油分量を測定してみました。
【1時間後】水分量45%・油分量30%
【3時間後】水分量38%・油分量25%
セラミドの配合量が少ないのでしょうか。最初は確かな保湿力を実感できましたが、時間の経過とともに少しずつ肌がつっぱってくる感じがしました。
しかし、こちらの化粧品も肌の水分量・油分量に問題なしです。さすがセラミド配合化粧品ですね。
2つの化粧品を比較してみましたが、今回はセラミド配合化粧品よりも、アクアフォースの方が保湿効果が高いという結果になりました!セラミドの配合量によって保湿力も変わってくると思うので、「絶対セラミド配合化粧品よりもアクアフォースの方がうるおう!」とは言えませんが、アクアフォースの価格でここまで保湿力があるなら、一度使ってみる価値はありますね♪
【まとめ】セラミドなしのアクアフォースがうるおう秘密
保湿力が高いと口コミで人気のオルビス・アクアフォースシリーズ。
しかし内容成分を見てみると、保湿効果の高いセラミドをはじめ、ヒアルロン酸やコラーゲンなどを一切使っていないことがわかりました。
それなのに保湿ケアができるのは、新しく配合された成分・うるおいマグネットAQのおかげ。
セラミド入りの化粧品は高いけれど保湿ケアはしっかりしたい…。そんなあなたは是非一度、新しくなったアクアフォースを試してみてください!うるおいマグネットAQの保湿力にきっと驚くと思いますよ♪